危険物乙4 過去問 物理・化学
「問53. 引火点・発火点の解説」


問53. 引火点・発火点の解説

ポイント !!
1燃焼しやすい条件(酸素との接触面積大、熱伝導率小、発熱量大など)を理解しましょう。
2燃焼可能な濃度の蒸気を発生させる液体の最低温度を、引火点といいます。発火点との違いを理解しましょう。
3可燃性蒸気が引火する蒸気濃度の範囲を燃焼範囲といいます。

引火点の説明で、次のうち正しいものはどれか。

  • 可燃物を空気中で加熱した場合、点火源がなくても自ら燃えだす最低の温度をいう。
  • 発火点と同じものであるが、その可燃物が気体又は固体の場合を発火点といい、液体の場合を引火点という。
  • 引火性液体が高濃度の蒸気を出すに至った、最低温度をいう。
  • 可燃性液体が空気中において、その液面近くに引火するのに十分な濃度の蒸気を発生する最低の液温をいう。
  • 可燃物の燃焼温度は燃焼開始時に最も低く、時間の経過とともに高くなっていくが、その燃焼開始の温度をいう。

「4」が正解

問53. 引火点・発火点の解説

  • 発火点の説明。
  • 発火点と引火点は違う。
  • このような温度の言い方はない。
  • そのとおりである。
  • このような温度の言い方はない。

当設問のポイント !!

引火点の説明では、1.点火源があること2.燃焼範囲の下限値の濃度の蒸気の発生があること。などの記述に着目する。ここ重要

引火点について

可燃性の液体が燃焼するには、燃焼に必要なだけの蒸気が発生していなければなりません。液体の温度が低いと、液体の表面から発生する可燃性蒸気も少ないですが、液体の温度を上げると蒸気の量も増えてきます。

蒸気が燃焼に必要な濃度に達したときの液体の最低温度を「引火点」といいます。

※ 引火点が40℃なら、40℃が最低温度である。

引火点は物質によって違います。引火点の低いものは、蒸気が燃焼に必要な濃度に達しやすいため、引火の危険がより大きいといえます。

発火点について

可燃物を空気中で加熱したとき、点火源がなくても自ら発火や爆発を起こすときの最低の温度を「発火点」といいます。

引火点と同じく、発火点も物質によって違い、低いものほど危険が大きいといえます。

※ 引火点より発火点のが高い。

燃焼の難易

物質の燃えやすさ・燃えにくさ(燃焼の難易)は、いろいろな条件によって決まります。物質はどんな条件のとき燃えやすいかをまとめておきましょう。

1. 酸化されやすい

燃焼は酸化反応の一種なので、酸化されやすいものほど燃えやすくなります。

2. 酸素との接触面積が大きい

例えば、木材は丸太のままより、細かく割ったほうが空気(酸素)との接触面積が多いので燃えやすくなります。同じように、金属もかたまりより粉末のほうが燃えやすくなります。

3. 熱伝導率が小さい

熱伝導率が小さい(熱を伝えにくい)ものは、加えられた熱が1箇所にたまって燃えやすくなります。

4. 発熱量が大きい

燃焼による発熱は、燃焼をさらに促す役割をします。

5. 乾燥している

水分が少ないものほど、燃えやすくなります。

6. 可燃性ガスを発生しやすい

加熱されて可燃性ガスを多く発生する物質は燃えやすくなります。

7. 周囲の温度が高い

周囲の温度や、可燃物の温度が高いほど燃えやすくなります。

危険物乙種第4類 おススメしたい過去問

危険物乙4の過去問「物理・化学」

「物理・化学の基礎」
合格には、60%以上つまり10問中6問以上の正解数が必要です。
危険物乙4の試験科目のうち、物理・化学は35問中10問を占める科目です。物理や化学は基礎的な項目が主で、複雑な計算問題はほとんどありません。
しかしながら苦手意識がある人も多いのではないでしょう。確かにとっつきにくい部分もありますが、出題頻度が高い「燃焼」「消火」「静電気」等の問題を多数掲載しています。1問1問じっくり解いてもらい理解を深めてください。

物質の三態について

水の性質及び比重について

沸点について

比熱・熱とその特性について

熱の移動・熱伝導率・熱膨張について

静電気について

物質の変化・物質の種類について

酸と塩基について

酸化と還元・酸化剤と還元剤について

金属の性質について

有機化合物について

燃焼の三要素について

燃焼について

燃焼の仕方について

燃焼の難易について

引火点・発火点について

自然発火・燃焼範囲について

消火理論・消火薬剤について