危険物乙4 過去問 物理・化学
「問44. 燃焼の仕方の解説」


問44. 燃焼の仕方の解説

ポイント !!
1物質が熱と光を発して酸化することを燃焼といいます。
2燃焼に必要な (1)可燃物 (2)酸素供給体 (3)点火源 の3つを燃焼の三要素といいます。
3物質は、気体・固体・液体の三態に応じて、いろいろな燃焼の仕方をします。それぞれの燃焼の種類を理解しましょう。
4炭素や炭化水素の燃焼で、酸素の供給が不十分だと不完全燃焼となり、一酸化炭素が発生します。

燃焼現象の説明として、次のうち誤っているものはどれか。

  • 木材が燃える … 分解燃焼
  • 木炭が燃える … 表面燃焼
  • ガソリンが燃える … 蒸発燃焼
  • 重油が燃える … 表面燃焼
  • セルロイドが燃える … 自己燃焼

「4」が正解

問44. 燃焼の仕方の解説

  • 木材が熱分解して、分解ガスが燃える。
  • 木炭(木材を一度蒸し焼きしたもの)は、熱分解も蒸発もしないでその表面が燃える。
  • ガソリンが蒸発して、その可燃性ガスが燃える。
  • 重油が蒸発して、その可燃性ガスが燃える。
  • セルロイドが空気がなくても、セルロイド自体に含まれている酸素によって燃焼する。

気体の燃焼

気体の燃焼には、① 定常燃焼 と ② 非定常燃焼の2種類があります。

定常燃焼 炎の状態が一定していて、制御できる燃焼

(例)都市ガス、プロパンガスの燃焼

非定常燃焼 爆発や爆発的な燃焼

(例)ガソリンエンジンの内部で起こる燃焼

液体の燃焼

液体は、液体のまま燃えるのではなく、液体の表面から蒸発した蒸気が燃焼します。これを蒸発燃焼といいます。

蒸発燃焼 液体の表面から蒸発した蒸気が、空気と混合して起こる燃焼

(例)ガソリン、灯油、アルコールなどの燃焼

固体の燃焼

固体の燃焼には、① 分解燃焼、② 自己燃焼、③ 表面燃焼、④ 蒸発燃焼の4種類があります。

燃焼の種類と燃焼の仕組み

燃焼の種類 燃焼の仕組み 代表的な品名
表面燃焼 表面で熱分解や蒸発を起こさずに、高温を保ち酸素と反応して燃焼する仕組み 木炭、コークス
分解燃焼 可燃物が加熱することで分解し、発生する可燃性ガスが燃焼する仕組み 石炭、紙、木材、繊維、プラスチック
蒸発燃焼 固体を熱したときに、熱分解を起こさず、そのままで蒸気が燃焼する仕組み ナフタリン、硫黄、アセトン、アセトアルデヒド
自己燃焼
(内部燃焼)
可燃物自体が酸素を含んでおり、自己反応によって燃焼する仕組み セルロイド(第5類危険物)、ニトロセルロース

完全燃焼と不完全燃焼

炭素が燃焼すると二酸化炭素が発生し、炭化水素が完全燃焼すると二酸化炭素と水(水蒸気)が発生します。

このような燃焼を「完全燃焼」といいます。

しかし、酸素の供給が不十分な状態で炭素や炭化水素を燃焼すると、有毒な一酸化炭素が発生してしまいます。

この現象を「不完全燃焼」といいます。

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