危険物乙4 過去問 消火・性質
「問29. 第2石油類の解説」


問29. 第2石油類の解説

ポイント !!
1第2石油類には、灯油、軽油など、引火点が21℃以上70℃未満の引火性液体があります。
2特に灯油と軽油の性質を理解しましょう。

軽油の性質として、次のうち誤っているものはどれか。

  • 常温でも霧状にすると、引火する危険性がある。
  • 引火点は、おおむね45℃~70℃である。
  • 油脂等をよく溶かす。
  • 透明、無色の液体である。
  • ガソリンを注ぐとよく混ざり合う。

「4」が正解

問29. 第2石油類の解説

  • 空気と接触する面積が多くなる。
  • 引火点は、常温より高い。
  • 薄め液にも利用できる。
  • 淡黄色又は淡褐色である。
  • 石油類はすべてよく混ざる。

当設問のポイント !!

第2石油類の問題は非常に出題頻度が高いです。それぞれの特徴を確実に覚えて下さい。

灯油の性質ここ重要

  • 引火点 … 40℃以上
  • 発火点 … 220℃
  • 沸点 … 145~270℃
  • 燃焼範囲 … 1.1~6.0vol%
  • 比重 … 0.8
  • 蒸気比重 … 4.5

軽油の性質ここ重要

  • 引火点 … 45℃以上
  • 発火点 … 220℃
  • 沸点 … 170~370℃
  • 燃焼範囲 … 1.0~6.0vol%
  • 比重 … 0.85
  • 蒸気比重 … 4.5

主な第2石油類の性質

品名 引火点 燃焼範囲 沸点 発火点
灯油 40℃ 1.1 ~ 6.0vol% 145~270℃ 220℃
軽油 45℃ 1.0 ~ 6.0vol% 170~370℃ 220℃

上記すべて水より軽く、蒸気は空気より重い。

第2石油類の性質

  • 非水溶性(灯油、軽油など)と、水溶性(酢酸、アクリル酸など)があります。
  • 引火点が常温(20℃)より高いため、常温では引火しませんが、加熱すると非常に引火しやすくなり、危険です。
  • 比重は水より軽いものが多いですが、クロロベンゼンや酢酸は水より重く、水に沈みます
  • 指定数量は、非水溶性のものが1,000リットル、水溶性のものが2,000リットルです。
  • 消火剤には泡、ハロゲン化物、二酸化炭素、粉末などが適しています。
    水溶性のものは、水溶性液体用の泡消火剤が適しています。

灯油・軽油の性質

灯油・軽油の性質(非水溶性)ここ重要
灯油は無色または淡黄色、軽油は淡黄色または淡褐色。どちらも特有の臭気があります。
引火点はそれぞれ40℃以上(灯油)、45℃以上(軽油)で、どちらも常温(20℃)では引火しません。ただし、加熱すると非常に引火しやすくなります。
どちらも水より軽く、水に溶けません。また、蒸気比重は空気より重い性質があります。
発火点はどちらもガソリンより低く、約220℃です。
電気を通しにくく、流動により静電気が蓄積しやすい性質があります。
ガソリンと混ぜると引火しやすくなるので注意が必要です。

酢酸の性質

酢酸の性質(水溶性)ここ重要
無色透明の液体。酢の成分となる刺激性の臭気と酸味がある。液体は水に溶け、水より重い。酸性。濃度96%以上の酢酸は「氷酢酸(ひょうさくさん)」と呼ばれる。

覚える必要がある主な水溶性、非水溶性の危険物

- 水溶性の危険物 非水溶性の危険物
特殊引火物 アセトアルデヒド
酸化プロピレン
二硫化炭素
ジエチルエーテル
第1石油類 アセトン
ピリジン
ガソリン
ベンゼン
トルエン
酢酸エチル
メチルエチルケトン
アルコール類 メタノール
エタノール
プロピルアルコール
なし
第2石油類 酢酸 灯油
軽油
キシレン
第3石油類 エチレングリコール
グリセリン
重油
クレオソート油
アニリン
ニトロベンゼン
第4石油類 なし ギヤー油
シリンダー油
タービン油
マシン油
モーター油
動植物油類 なし アマニ油

第4類危険物の分類

分類 特性
特殊引火物 引火性液体のなかで、特に引火しやすいもの
ジエチルエーテル、二硫化炭素など
第1石油類 引火点が21℃未満の石油類覚える
ガソリンなど
アルコール類 エチルアルコール、メチルアルコールなど
第2石油類 引火点が21℃以上70℃未満の石油類覚える
灯油、軽油など
第3石油類 引火点が70℃以上200℃未満の石油類覚える
重油など
第4石油類 引火点が200℃以上250℃未満の石油類覚える
ギヤー油、シリンダー油など
動植物油類 動植物を原料とする油類
ヤシ油、アマニ油など
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危険性比較について

事故事例とその対策について