危険物乙4 過去問 消火・性質
「問24. 第1石油類の解説」


問24. 第1石油類の解説

ポイント !!
1第1石油類には、ガソリン、アセトンのほか、引火点21℃未満の引火性液体があります。
2非水溶性の第1石油類には、ガソリン、ベンゼン、トルエンなどがあります。特にガソリンの性質をよく理解しましょう。
3水溶性の第1石油類には、アセトン、ピリジンなどがあります。

アセトンの性質として、次のうち誤っているものはどれか。

  • 液比重は1より小さい。
  • 揮発しやすく、引火しやすい。
  • 無色で特有の臭いがあり、油脂等をよく溶かす。
  • 水には溶けないが、アルコール、エーテルにはよく溶ける。
  • 発生する蒸気は、空気より重く滞留しやすい。

「4」が正解

問24. 第1石油類の解説

  • 比重は0.79である。
  • 引火点が低く、冬でも引火する危険性がある。
  • 無色透明な液体で、特有な臭いがあり、薄め液等に利用される。
  • 水によく溶ける。
  • 可燃性蒸気は低所に滞留する。

当設問のポイント !!

第1石油類の問題は非常に出題頻度が高いです。それぞれの特徴を確実に覚えて下さい。

アセトンの性質ここ重要

  • 比重 … 0.79
  • 沸点 … 57℃
  • 引火点 … -20℃
  • 発火点 … 465℃
  • 燃焼範囲 … 2.15~13.0%
  • 蒸気比重 … 2.0(空気=1)

※ ご参考までに … 第4類の危険物は、水に溶けないものが多い。水溶性・非水溶性の物品を確認して下さい。

主な第1石油類の性質

品名 引火点 燃焼範囲 沸点 発火点
ガソリン -40℃ 1.4 ~ 7.6vol% 40~220℃ 300℃
ベンゼン -11℃ 1.2 ~ 8.0vol% 80℃ 498℃
トルエン 4℃ 1.1 ~ 7.1vol% 111℃ 480℃
アセトン -20℃ 2.2 ~ 13vol% 57℃ 465℃

上記すべて水より軽く、蒸気は空気より重い。

第1石油類の性質

  • 非水溶性のもの(ガソリン、ベンゼン、トルエンなど)と、水溶性のもの(アセトン、ピリジン)に分かれます。
  • 引火点が常温より低く、引火しやすい性質があります。
  • 液体の比重は水より軽く、蒸気は空気より重い性質があります。
  • 非水溶性のものは、静電気が溜まりやすい性質があります。
  • 指定数量は非水溶性のものが200リットル、水溶性のものが400リットルです。
  • 消火剤には泡、ハロゲン化物、二酸化炭素、粉末などが適しています。
    水溶性のものは、水溶性液体用の泡消火剤が適しています。

アセトンの性質

アセトンの性質(水溶性)ここ重要
無色透明な液体で、特有の刺激臭があります。
揮発性があり、蒸気は有毒です。
水に溶けるのが大きな特徴。また、アルコールやジエチルエーテルなどの有機溶剤にもよく溶けます。ここ重要
比重は1より小さく、蒸気比重は1より大きい物質です。
引火点は-20℃で、常温で引火の危険があります。また、沸点が57℃と低いです。ここ重要

ピリジンの性質

ピリジンの性質(水溶性)ここ重要
無色透明な液体で、悪臭があります。蒸気は有毒です。
水に溶けるのが大きな特徴。また、アルコールやジエチルエーテルなどの有機溶剤にもよく溶けます。ここ重要
比重は1より小さく、蒸気比重は1より大きい物質です。
引火点は20℃で、常温で引火の危険があります。

ガソリンの性質

ガソリンの性質(非水溶性)ここ重要
引火点は-40℃以下で氷点下でも引火します。
無色で特有の臭いがあります。ただし自動車ガソリンは、灯油や軽油と見分けがつきやすいように、オレンジ色に着色されています。ここ重要
比重は0.65~0.75で、水より軽く、水に溶けません。
蒸気比重は約3~4で、空気より重いため、蒸気が低所に滞留しやすい性質があります。ここ重要
沸点は約40~220℃で、揮発しやすい性質があります。
電気を伝えにくく、静電気が溜まりやすい性質があります。ここ重要
燃焼範囲は1.4~7.6vol%で、範囲はそれほど広くありませんが、下限値が低いため、少量の蒸気でも引火する危険があります。

ベンゼンの性質

ベンゼンの性質(非水溶性)ここ重要
無色透明な液体で、特有の芳香臭があります。
水には溶けず、アルコール類にはよく溶けます。
比重は1より小さく、蒸気比重は1より大きい物質です。
引火点は-11℃で、常温で引火の危険があります。
揮発性が高く、有毒です。

トルエンの性質

トルエンの性質(非水溶性)ここ重要
無色透明な液体で、特有の芳香臭があります。
水には溶けず、アルコール類にはよく溶けます。
比重は1より小さく、蒸気比重は1より大きい物質です。
引火点は4℃で、常温で引火の危険があります。
揮発性が高く、有毒です。

酢酸エチルの性質

酢酸エチルの性質(非水溶性)ここ重要
無色透明な液体で、特有の芳香臭があります。
水には少し溶け、アルコール類にはよく溶けます。
比重は1より小さく、蒸気比重は1より大きい物質です。
引火点は-4℃で、常温で引火の危険があります。

覚える必要がある主な水溶性、非水溶性の危険物

- 水溶性の危険物 非水溶性の危険物
特殊引火物 アセトアルデヒド
酸化プロピレン
二硫化炭素
ジエチルエーテル
第1石油類 アセトン
ピリジン
ガソリン
ベンゼン
トルエン
酢酸エチル
メチルエチルケトン
アルコール類 メタノール
エタノール
プロピルアルコール
なし
第2石油類 酢酸 灯油
軽油
キシレン
第3石油類 エチレングリコール
グリセリン
重油
クレオソート油
アニリン
ニトロベンゼン
第4石油類 なし ギヤー油
シリンダー油
タービン油
マシン油
モーター油
動植物油類 なし アマニ油

第4類危険物の分類

分類 特性
特殊引火物 引火性液体のなかで、特に引火しやすいもの
ジエチルエーテル、二硫化炭素など
第1石油類 引火点が21℃未満の石油類覚える
ガソリンなど
アルコール類 エチルアルコール、メチルアルコールなど
第2石油類 引火点が21℃以上70℃未満の石油類覚える
灯油、軽油など
第3石油類 引火点が70℃以上200℃未満の石油類覚える
重油など
第4石油類 引火点が200℃以上250℃未満の石油類覚える
ギヤー油、シリンダー油など
動植物油類 動植物を原料とする油類
ヤシ油、アマニ油など
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「危険物の性質と火災予防・消火の方法」
合格には、60%以上つまり10問中6問以上の正解数が必要です。
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消火・性質は第4類危険物全体に共通する性質を理解し、次に第4類に属する個々の危険物の性質を理解することが重要です。
この科目も法令と同様に暗記問題が多数ありますが、出題頻度が高い「特殊引火物」「ガソリン」「灯油、軽油、重油」等の問題を多数掲載しています。あせらずに1つ1つ覚えていきましょう。

類ごとの性質について

第4類の共通する性質について

共通する火災予防方法について

共通する消火方法について

特殊引火物について

第1石油類について

アルコール類について

第2石油類について

第3石油類・第4石油類・動植物油類について

危険性比較について

事故事例とその対策について