【危険物乙4の過去問】
消火・性質 9章
問12. 特殊引火物、アルコール類の解説


本項目の出題率100%
※ 特殊引火物、アルコール類はとても出題頻度の高い問題です。
しっかり性状等を覚えましょう!

9章 問12. 特殊引火物、アルコール類の解説

メタノールの性状について、次のうち誤っているものはどれか。

  • 燃焼範囲は、エタノールより広い。
  • 沸点は、エタノールより低い。
  • 揮発性で無色透明の芳香のある液体である。
  • 水及び多くの有機溶媒と任意に溶けあう。
  • 常温(20℃)では、引火の危険性はない。

「5」が正解

物理・化学に次いで、性質の苦手な方は多いです。
特殊引火物、アルコール類の比重、蒸気比重、引火点など大切な数値は
繰り返し本試験で出題されている重要なものです。数値は必ず覚えて合格を目指しましょう!


  • メタノールの引火点は11℃である。常温(20℃)で引火の危険性はある。

これを覚えて合格率アップ !!

  • ジエチルエーテルは、日光や空気に触れると爆発性の過酸化物を作る。 ⇒ こう出題されたら、答え(〇)
  • 二硫化炭素は、発火点は90℃で、これ以外に100℃以下はない。
    また、水より重く、蒸気は有毒、水没貯蔵する。 ⇒ こう出題されたら、答え(〇)
  • アセトアルデヒドは、加圧状態で、爆発性の過酸化物生成のおそれあり。
    水に溶け、熱、光で分解する。 ⇒ こう出題されたら、答え(〇)
  • アルコール類全般は、沸点は水(100℃)より低い。
    燃焼範囲は、ガソリンより広い。
    引火点は、メタノール 11℃、エタノール 13℃ ⇒ こう出題されたら、答え(〇)
  • メタノールの毒性は、エタノールより高い。 ⇒ こう出題されたら、答え(〇)

危険物乙4の過去問
9章 問12. 特殊引火物、アルコール類の解説

出題パターンからわかる合格のポイント !!
1 特殊引火物

特殊引火物の問題は非常に出題頻度が高いです。それぞれの特徴を確実に覚えて下さい。
※ 特殊引火物とは、ジエチルエーテル、二硫化炭素その他、1気圧において発火点が100℃以下のもの、又は引火点が-20℃以下で沸点が40℃以下のものをいう。

特殊引火物全般の注意点 ここ重要

  • 沸点が低いため、蒸発しやすく危険である。
  • 引火点が低いため、引火しやすく危険である。
  • 燃焼範囲がガソリンの約5倍以上あり、広くて危険である。

危険物乙4の過去問 よく試験にでる!主な特殊引火物の性質

品名 液比重 沸点[℃] 引火点[℃] 発火点[℃] 燃焼範囲
[vol%]
水溶性
ジエチルエーテル 0.7 35 -45 160 1.9
~36
二硫化炭素 1.3 46 -30以下 90 1.3
~50
×
アセトアルデヒド 0.8 21 -39 175 4.0
~60
酸化プロピレン 0.8 35 -37 449 2.3
~36

危険物乙4の過去問 よく試験にでる!特殊引火物の性質

ジエチルエーテルの性質 ここ重要
無色透明の液体で、刺激性の臭気がある。
沸点が低いので揮発(蒸発)しやすく、蒸気は麻酔性がある。
日光や空気に接触すると過酸化物を生じ、加熱、衝撃等により爆発の危険がある。 ここ重要
二硫化炭素の性質 ここ重要
液比重は水より重い。
可燃性蒸気(有毒)の発生を防ぐため、水中で貯蔵する。
発火点は90℃で、危険性が大きい。⇒ 第4類危険物の中では最も低い。 ここ重要
燃焼すると二酸化硫黄(有毒な亜硫酸ガス)と二酸化炭素を発生する。
アセトアルデヒドの性質 ここ重要
無色透明の液体で、刺激性の臭気がある。
水によく溶けて、アルコール、ジエチルエーテルにもよく溶ける。
貯蔵する場合は、安全のために不活性ガス(窒素等)を封入する。
熱または光で分解する性質がある。酸化すると酢酸になる。
空気と接触した状態で加圧すると、爆発性の過酸化物を生成するおそれがある。
酸化プロピレン(別名プロピレンオキサイド)
の性質 ここ重要
水によく溶け、アルコール、ジエチルエーテルにもよく溶ける。
重合する性質があり、その際に熱を発生し、火災、爆発の原因となる。
貯蔵する場合は、安全のために不活性ガス(窒素等)を封入する。

出題パターンからわかる合格のポイント !!
2 アルコール類

※ アルコールとは、1分子を構成する炭素の原子の数が1個から3個までの飽和1価アルコール(変性アルコールを含む)をいい、組成等を勘案して定められている。

メタノールとエタノールに共通する特性 ここ重要

  • 1. 沸点は100℃以下である。(水は100℃である)
  • 2. 燃焼範囲は、ガソリンより広い。
  • 3. 青白く淡い炎を出して燃焼するため、日中では炎が見えにくいことがある。
  • 4. メタノールには毒性があるが、エタノールには毒性がない。
  • 5. 水で希釈して濃度を低くすると、蒸気圧は低くなり引火点は高くなる。

危険物乙4の過去問 よく試験にでる!主なアルコール類の性質

品名 液比重 沸点[℃] 引火点[℃] 発火点[℃] 燃焼範囲
[vol%]
水溶性
メタノール 0.8 64 11 464 6.0
~36
エタノール 0.8 78 13 363 3.3
~19
イソプロピル
アルコール
0.79 82 15 399 2.0
~12.7

危険物乙4の過去問 よく試験にでる!
覚える必要がある主な水溶性、非水溶性の危険物

- 水溶性の危険物 非水溶性の危険物
特殊引火物 アセトアルデヒド
酸化プロピレン
二硫化炭素
ジエチルエーテル
第1石油類 アセトン
ピリジン
ガソリン
ベンゼン
トルエン
酢酸エチル
メチルエチルケトン
アルコール類 メタノール
エタノール
プロピルアルコール
なし
第2石油類 酢酸 灯油
軽油
キシレン
第3石油類 エチレングリコール
グリセリン
重油
クレオソート油
アニリン
ニトロベンゼン
第4石油類 なし ギヤー油
シリンダー油
タービン油
マシン油
モーター油
動植物油類 なし アマニ油

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「危険物の性質と火災予防・消火の方法」
合格には、60%以上つまり10問中6問以上の正解数が必要です。
危険物乙4の試験科目のうち、消火・性質は35問中10問を占める科目です。
消火・性質は第4類危険物全体に共通する性質を理解し、次に第4類に属する個々の危険物の性質を理解することが重要です。
この科目も法令と同様に暗記問題が多数ありますが、出題頻度が高い「特殊引火物」「ガソリン」「灯油、軽油、重油」等の問題を多数掲載しています。あせらずに1つ1つ覚えていきましょう。

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